
「競争」と「競走」、それぞれ漢字は異なりますが、どちらも「きょうそう」と読みます。
同じ読みで違う意味がある言葉を「同音異義語」といいます。
「競争」と「競走」もその同音異義語の1つで、読みは同じですが、意味は異なります。
それでは、「競争」と「競走」がどのように違う意味を持つのか、そしてどのように使い分ければよいのか、見ていきましょう。
「競争」の意味
「競争」は、「ある目的に対して、互いに優劣や勝敗を競うこと」を意味します。
「競争が激しい」とか「生存競争」という形で使われますね。
経済学においては、「会社などの経済主体が、互いに競い合いながら、利益を追求すること」を意味します。
資本主義ではこの競争が奨励され、顕著に行われます。逆に、正当・公正な形での競争が行われない場合、何らかの法的措置が取られることになります。
生物学においては、競争は「生物の個体間もしくは種間における、一定の生息空間や食物をめぐる生育上の相互作用」を意味します。
ちょっと難しい定義ですが、簡単に言えば、同じような場所に生息する生物が、エサや水、なわばりをめぐって争うことですね。
特に、異なる種の間で起こる「種間競争」と同じ種の間で起こる「種内競争」があります。
「競走」の意味
「競走」は、「走りの速さを競うこと」を意味します。
基本的には、同じ距離で、どちらが速くゴールに到達するのかを競い合うことですね。
「100メートル競走」とか「徒競走」という形で使われます。
競い合う主体は人に限らず、動物や車などの乗り物でも使います。
「競争」と「競走」の使い分け
「競争」と「競走」は、どちらも「競い合う」という意味では同じですが、「競走」の場合は特に速さを競い合う場合に使われます。
ですから、「競走」は「速さに対する競争」と言えます。「競走」がより狭義であり、「競争」の方がより広義に使われているのが分かりますね。
