のぎへんに隹(ふるとり)で「稚」という漢字があります。
例えば、「稚魚」や「稚拙」といった言葉でよく使われます。
「稚」の音読み・訓読み
「稚」の音読みは「チ」です。
また、「稚」の訓読みは、常用外で「わか(い)・いとけな(い)」です。
「稚」の意味
「稚」には、「おさない」や「わかい」、「いとけない」という意味があります。
「稚い(いとけない)」とは、「おさない」や「あどけない」という意味です。
「稚気」の読み方と意味
「稚気」は「ちき」と読みます。
「稚気」とは、「子供っぽい態度、もしくはおさない性質や気質」といった意味です。
基本的に、大人の人に対して子供っぽいということを指摘する場合に使う言葉です。
「稚魚」の読み方と意味
「稚魚」は「ちぎょ」と読みます。
「稚魚」とは、「幼い魚、つまり卵からかえったばかりの魚」という意味です。
反対に、成長した魚を「成魚」といいます。
「稚児」の読み方と意味
「稚児」は「ちご」もしくは「ややこ」と読みます。
「稚児」とは、「幼児」や「子供」、「乳飲み子」という意味です。
また、「祭事などで、美しく着飾って参加する子供」を意味することもあります。
「稚拙」の読み方と意味
「稚拙」は「ちせつ」と読みます。
「稚拙」とは、「子供じみて下手であることや、そのさま」という意味です。
「稚鰤」の読み方と意味
「稚鰤」は「わらさ」と読みます。
「稚鰤」とは、ブリの成魚になりきれていない状態のものを指す名称です。大体、体長60~80センチくらいのものを指します。
主に、関東地方での呼び名です。
「丁稚」の読み方と意味
「丁稚」は「でっち」と読みます。
「丁稚」とは、昔、商人の屋敷などで働いていた少年のことを指します。
商家などで丁稚として奉公することを「丁稚奉公(でっちぼうこう)」と呼んでいました。
「幼稚」の読み方と意味
「幼稚」は「ようち」と読みます。
「幼稚」とは、「おさないこと」や「未熟なこと」という意味です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年