
木偏(きへん)に冬と書いて「柊」という漢字があります。
「木へんに冬」と書く少し珍しい漢字、それが「柊(ひいらぎ)」です。
この記事では、「柊」の読み方や意味、名前に使う際の例、さらには節分やクリスマスとの関係まで、わかりやすく解説します。
「柊ってクリスマスの飾りで見るけど、本当にあの木なの?」「名前に使ってもいいの?」と気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。
「柊」の読み方 訓読みと音読み
「柊」は、音読みで「シュウ」と読みます。
また、訓読みでは「ひいらぎ」と読みます。
後述するように、音読みの「シュウ」は、人名に使われることもありますね。
柊の意味|どんな木?何を表す?
「柊」はモクセイ科の常緑小高木で、葉にトゲがあり、魔除けや防犯の意味を持ちます。
冬にも緑を保つことや、葉の鋸歯が厄除けに通じることから、節分などの行事にも使われてきました。
柊の特徴:
・節分に「柊いわし」として玄関に飾る風習も
・常緑で冬にも葉が落ちない
・葉に鋭いトゲがあり、魔除けとして利用
ヒイラギの葉のような、ギザギザした形のことを「鋸歯状」ともいいます。
さて、この「鋸歯状」は何と読むでしょうか。答えは、以下の記事にあります。
柊の用途・使い方
上述のように、鋸歯状の葉を持つ柊は、防犯目的で生垣に使われることもあるようです。
また、柊は木材としても使われることがあります。それほど大きくないので、主に細工物に使われます。
細工物としては、例えば、櫛(クシ)やそろばん玉などの材料として使われる他、版木や彫刻などにも使われます。また、意外なところで、将棋の駒などにも使われるんですね。
実用的ではないところで、柊は盆栽としても使われることもあります。
なお、節分でも柊が使われることがあります。
節分の意味って、知っていますか?また、節分の日付は実は固定されていないことを知っていましたか。
節分に関する意外な事実は以下の記事でチェックできます。
名前に使われる「柊」|男の子・女の子どちらもOK?
最近では、「柊」という字を名前に使う人も増えています。
特に自然や季節を感じさせる名前として好まれています。
実は、人名として「柊」が使えるようになったのは、1990年で比較的最近のことです。同じ時期に使用可能になった漢字で、比較的人気の漢字に「凛」があります。
ということで、「柊」を使った人名は、あまり昔には無かったので、比較的新しいイメージがありますね。
さて、「柊」を名付けで使う際には、やはり音読み「シュウ」を使うことが多いですね。
男の子であれば、一文字で「柊(しゅう)」も考えられますし、「柊太(しゅうた)」「柊太郎(しゅうたろう)」など、一般の名前では「秀」や「修」などが使われる「しゅう」という音に「柊」を当てることが可能です。
また、女の子であれば、「柊花(しゅうか)」など樹木に関連する漢字で構成する名前は、漢字の字面でもきれいですし、音もいいですね。そのほか、「柊里・柊莉(しゅり」や「柊奈(しゅな・しゅうな)」なども良い名前ですね。
先ほど述べたように、人名用漢字としても登録されているため、名付けにも安心して使えます。
クリスマスに飾られるのは本当に「柊」?
「柊」と聞いて、クリスマスのリースや赤い実のついた葉を思い浮かべる方も多いと思います。
しかし、実はクリスマスで使われるヒイラギは、「セイヨウヒイラギ(西洋柊)」と呼ばれ、「ヒイラギ(柊)」とは別種だということです。
「柊」も「西洋柊」も常緑小高木であることは共通で、葉の形も似ているのですが、種別としては別なのです。
「柊」がモクセイ科モクセイ属であるのに対し、「西洋柊(せいようひいらぎ)」はモチノキ科モチノキ属です。
また、西洋柊は、赤い実が生るのが特徴です。
クリスマスでは定番の樹木ですね。
以下に、日本の柊とセイヨウヒイラギの違いをまとめました。
- 日本の柊:葉にギザギザのトゲ。白い花が咲く
- 西洋柊:赤い実をつけ、葉が光沢あり。英語で「holly」
つまり、クリスマスの装飾に使われるのは「holly」であり、日本の「柊」とは別種です。
まとめ:柊(ひいらぎ)は日本の冬を感じる美しい漢字
「木へんに冬」と書いて「柊(ひいらぎ)」。
意味や読み方を知ると、日本の伝統や四季とのつながりを感じることができます。
節分や名前、そして誤解されがちなクリスマスとの関係まで含め、季節感のある豊かな漢字です。
おまけ:よくある質問(FAQ)
Q:「柊」は名前に使える?
A:はい、人名用漢字に登録されており、実際に名付けにも多く使われています。
Q:クリスマスに使うヒイラギは「柊」?
A:いいえ、正確には「西洋柊(セイヨウヒイラギ)」で、日本の「柊」とは異なります。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年
