山偏(やまへん)に支えると書いて「岐」という漢字があります。
例えば、「岐路」という言葉や、「岐阜県」でも使われます。
「岐」の音読み・訓読み
「岐」の音読みは「キ」、常用外で「ギ」です。
また、「岐」の訓読みは、常用外で「わか(れる)・ちまた」です。
「岐」の意味
「岐」には、「わかれる」や「ふたまた」、「えだみち」という意味があります。
「岐れる」とは、「道などがふたまたになる」という意味です。
「岐路」の読み方と意味
「岐路」には、2通りの読み方があります。
まず、「岐路」を「きろ」と読むと、「分かれ道」という意味になります。
例えば、人生において重大な選択が迫られる場面に遭遇したとき、「人生の岐路に立つ」という風に表現します。
また、「岐路」を「えだみち」と読むと、「本通りから分かれた道」という意味や、「物事の本筋を外れることや、外れたさき」という意味になります。
例えば、「話し合いが枝道にそれる」という風に使います。
「岐阜」の読み方と意味
「岐阜」は「ぎふ」と読みます。
「岐阜」は、日本の県の1つ「岐阜県」で使われます。
もともとは、織田信長が美濃を攻め取った際に、その美濃の居城の稲葉山城の城下を「岐阜」と命名したのが始まりであるという説があります。
「多岐」の読み方と意味
「多岐」は「たき」と読みます。
「多岐」とは、「道がいくつにも分かれていること」や、「物事が様々な方面に分かれていること」という意味です。
例えば、「この問題は多岐にわたる」という風に使います。
「分岐」の読み方と意味
「分岐」は「ぶんき」と読みます。
「分岐」とは、「本筋から分かれること」という意味です。
例えば、「分岐点」という風に使います。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年