土偏(つちへん・どへん)に皇后の「后」と書いて、「垢」という漢字があります。
「垢抜ける」といった表現で使われますね。
今回は、漢字「垢」について学びましょう。
「垢」の読み方 音読み・訓読み
「垢」の音読みは「コウ」「ク」です。
また、「垢」の音読みは「あか」「よご(れる)」「けが(れる)」「はじ」です。
「垢」の意味
「垢」は、「あか」とか「よごれ」という意味を持つ漢字です。
皮膚の表面につく汚れのことです。汗やほこりなどが原因で発生します。
また、「垢」には「けがれ」という意味もあります。
この意味では、例えば「世俗の垢を落とす」という風に使います。
「垢も身の内」とは 意味と使い方
「垢も身の内」の意味は、「垢も元は体の一部であるから、むやみに洗い落とすものではない」です。
この表現は、もともと長風呂の人を冷やかす言葉だったようです。
しかし、実は健康的にも理に適っている表現だと思います。
あまり石鹸を使ってゴシゴシ身をきれいにし過ぎるのも、体にとってよくありません。
体の表面には、人間にとって必要な菌も存在するのです。
「垢抜ける」とは 意味と使い方
「垢抜ける」は、「姿や態度などが洗練され、野暮ったさが無くなる」という意味です。
基本的に、田舎から出て都会暮らしに慣れた人に対して使われる表現で、「都会暮らしで垢抜けたね」という風に使います。
「垢穢」とは 読み方と意味
「垢穢」は「くえ」と読みます。
「垢穢」の意味は、「あかでよごれていること」です。
⇒「穢(のぎへんに歳)」という漢字は何?読み方・意味・熟語 「穢土」など
「垢離」とは 読み方と意味
「垢離」は「こり」と読みます。
「垢離」とは、「神仏に祈る時に、水を浴びて心身を清めること」という意味です。
「水垢離(みずごり)」や「垢離搔(こりかき)」とも言います。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年