草冠(くさかんむり)に非と一で「韮」という漢字があります。
この漢字「韮」の読み方や意味が何か分かりますか。
地名でも使われる漢字です。
「韮」の読み方 音読み・訓読み
「韮」の音読みは「キュウ」です。
また、「韮」の訓読みは「にら」です。
「韮」の意味
「韮」は、野菜の「ニラ」のことです。
普段カタカナで書かれることが多い野菜のニラですが、漢字でかくと「韮」になるんですね。
「韮」は、中国原産のユリ科の多年草です。
「レバニラ炒め」などでよく使われる食材ですね。
「韮山」の場所
「韮」は地名で使われることがあります。中でも「韮山」は有名ですね。
韮山は、静岡県の伊豆半島に位置する地名で、かつては韮山町もありましたが、合併により「伊豆の国市」の一部となりました。
「韮山」は歴史的にも長い地名で、韮山の一部であった蛭ヶ小島には、かつて源頼朝が流刑されました。この地から、平氏打倒の狼煙があがったわけですね。
「韮山城」とは
韮山城は、戦国時代に、北条早雲が韮山に建てた城のことです。
築城されて以来、韮山城は北条氏が滅亡するまで、北条氏の重要な拠点となりました。
この「韮山城」、現在の住所は「静岡県伊豆の国市韮山韮山」と、「韮山」が2つ連続になっています。面白いですね。
「韮山反射炉」とは
韮山反射炉は、かつて鉄砲や大砲の鋳造に使われていた反射炉です。
現在の静岡県伊豆の国市にあります。国の史跡として登録されています。
また、この記事を執筆している2023年現在、「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界遺産に登録されています。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年