りっしんべんに倉と書いて、「愴」という漢字があります。
ベートーベンの名曲「悲愴」にも使われる漢字です。
今回は、漢字「愴」について学びましょう。
「愴」の読み方 音読み・訓読み
「愴」の音読みは「ソウ」です。
「愴」の訓読みは、「いた(む)・かな(しむ)」です。
「愴」の意味
「愴」には、「いたむ」や「かなしむ」といった意味があります。
「愴む(いたむ)」は、「心の底からつらく悲しく思う」という意味になります。
「愴然」とは 読み方と意味
「愴然」は「そうぜん」と読みます。
「愴然」とは、「つらく悲しむさま」や「悲嘆にくれるさま」という意味です。
文語的な表現に使われ、「愴然として涙を流す」という風に使います。
「悲愴」とは 読み方と意味
「悲愴」は「ひそう」と読みます。
「悲愴」とは、「悲しく痛ましいさま」という意味です。
例えば、「悲愴な表情」という風に使います。
「悲惨(ひさん)」や「悲痛(ひつう)」といった言葉と同じような意味です。
ベートーベンの「悲愴」
ベートーベンの名曲の中に「悲愴」と呼ばれるピアノソナタ(ピアノソナタ第8番)があります。
第2楽章が有名ですが、私は第1楽章の方が好みです。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年