糸偏(いとへん)に「宗」と書くと、「綜」という漢字になります。
例えば、「錯綜」といった言葉で使われます。
今回は、漢字「綜」について学びましょう。
「綜」の読み方 音読み・訓読み
「綜」の音読みは「ソウ」です。
また、「綜」の訓読みは「す(べる)」「まじ(える)」「おさ」です。
「綜」の意味
「綜」は、「すべる」や「すべくくる」です。
「すべくくる(統べ括る)」とは、「一つにまとめる」とか「統括する」という意味です。
また、「綜」には「まじる」や「入り混じる」という意味もあります。
「綜絖」とは 読み方と意味
「綜絖」は「そうこう」と読みます。
「綜絖」とは、織機の部品で、縦糸を上下に分けて横糸の杼(ひ)(シャトルともいう)を通すための杼道を作るために使われる器具です。
「綜合」とは 読み方と意味
「綜合」は「そうごう」と読みます。
「綜合」は、「総合」、つまり「個々のものを一つにまとめること」という意味です。
現在は「総合」と書かれることが多いので、「綜合」はあまり目にすることは少ないですね。
「錯綜」とは 読み方と意味
「錯綜」は「さくそう」と読みます。
「錯綜」の意味は、「物事などが入り混じって混乱すること」です。
例えば、「情報が錯綜する」という風に使われます。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年