金偏(かねへん)に垂直の「垂」と書いて、「錘」という漢字があります。
「鐘」や「鍾」と似ていますが、異なる漢字です。
例えば、「紡錘」といった言葉で使われる漢字です。
今回は、漢字「錘」について学びましょう。
「錘」の読み方・発音 音読みと訓読み
「錘」の音読みは「スイ」です。
また、訓読みは「つむ」、「おもり」です。
「錘」の意味
「錘」は、「つむ」とか「おもり」という意味です。
「錘」を「つむ」と読むと、「紡績機械で、繊維を引き出してよりをかけて巻き取る道具」という意味になります。
また、「錘」を「おもり」と読むと、「軽いものに重みを加えるもの」とか「はかりに使う分銅(ふんどう)」や「釣り糸のしずみ」といった意味になります。
釣り用の錘には以下のようなものもあります。
それでは、「錘」を使った言葉を見ていきましょう。
「紡錘」とは 読み方と意味
「紡錘」は「ボウスイ」と読みます。
原料となる繊維を撚り合わせ(よりあわせ)、糸を紡ぐための道具です。
最初は手紡ぎで使われ、そのうち糸車の一部として使われるようになり、産業革命以降は紡績機の機能の一部となりました。
「錘」に似た漢字
「錘」に非常によく似た漢字に「鍾」がありますが、この漢字を知っていますか。
もし知らない場合は、是非チェックしておきましょう。
⇒「鍾(金重、金偏・かねへんに重い)」の読み方・意味・使い方・熟語 「鍾愛」「鍾馗」など
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年