革に丙(柄の右側)と書いて、「鞆」という漢字があります。
この漢字は、本来の意味として現代で使われることはほとんどありませんが、地名などで使われます。
例えば、「鞆の浦」が有名ですね。
ですので、覚えておくと地名を読む際に役に立つでしょう。
「鞆」の読み方 音読み・訓読み
「鞆」には音読みがありません。
また、「鞆」の訓読みは「とも」です。
国字に含まれる漢字です。
「鞆」の意味
「鞆」には、弓を射る人が左腕につける丸い革製の道具である「鞆(とも)」という意味があります。
この「鞆」を身に着けることにより、弓を射る際に弦から手首を保護していたわけです。
なお、弓を射る際に弦が鞆に触れたときに鳴る音のことを「鞆音(ともね)」と呼びます。
「鞆の浦」とは ポニョと関係ある?
「鞆の浦」は、「とものうら」と読みます。
「鞆の浦」とは、広島県の福山市にある港湾やその周辺の海域のことを指します。
万葉集にも詠まれているほど、古くから存在する歴史のある地域です。
この地域は、「鞆公園」とも呼ばれ、日本初の国立公園として指定されました。
なお、2008年に公開されたジブリ映画『崖の上のポニョ』で、宮崎駿監督が構想を練った場所としても有名です。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年