金偏(かねへん)に居と書いて、「鋸」という漢字があります。
皆さんにお馴染みのあの工具を指す漢字です。
さて、漢字「鋸」はなんと読むのでしょう。
「鋸」の読み方 音読みと訓読み
「鋸」の音読みは「キョ」です。「居」が「キョ」と読むので分かりやすいですね。
また、「鋸」の訓読みは「のこぎり」や「のこ」です。
「鋸」の意味
「鋸」は、その訓読みである「のこぎり」からも分かるように、みなさんにお馴染みの工具「ノコギリ」のことです。
材木などを切断するための道具ですね。
シルキー ビッグボーイ 万能目 360mm 350-36
それでは「鋸」を使った言葉を見ていきましょう。
「鋸歯/鋸歯状」とは 意味と読み方
「鋸歯」の読み方は「キョシ」です。
「鋸歯」の意味は、「のこぎりの歯」とか「葉が、のこぎりのようにギザギザととがっていることや、その切れ込み」などです。
「鋸歯」は、「鋸歯状」という風に使われることもあります。
例えば、柊の葉などは「鋸歯状」です。「柊」という漢字については、下記の記事で説明しておりますので、良かったら読んでみてください。
⇒「柊(木へんに冬、木冬)」という漢字は何と読む?読み方・意味・使い方 名前や命名に使う例 クリスマスに使うのは「柊」ではない?
「糸鋸」とは 意味と読み方
「糸鋸」は「いとのこ」と読みます。
「糸鋸」は、普通の鋸よりも細くて薄い刃をもつ工具で、板を曲線に切ったり、中をくりぬいたりするために使われます。
スイス製糸鋸フレーム (固定)
「糸のこぎり」と書かれることもありますね。
「鋸挽き/鋸挽」とは 読み方と意味
「鋸挽き」は「のこぎりびき」と読みます。
「鋸挽き」とは、昔に行われていた処刑・拷問の1種で、生きている罪人の体を鋸で挽く、というものです。
想像するだけでも寒気を覚えるような、残酷な処刑方法です。
有名な例としては、戦国時代、織田信長を狙撃したとして、杉谷善住坊が鋸挽きの刑に処されました。
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-参考資料-
・『DK漢字辞典』・公益財団法人日本漢字能力検定協会編、『漢検 漢字辞典 第二版』
・阿辻哲次、他、『角川 現代漢字語辞典』、2001年1月31日
・藤堂明保、他偏、『漢字源 改訂第六版』、2018年