新型コロナワクチンの接種が、日本でも少しずつ行われるようになってきました。 現在(2020年5月)、日本で承認されている新型コロナワクチンは、ファイザー社が開発したもので、「mRNAワクチン」と呼ばれるものです。 さて、この「mRNAワクチン」とは一体どのようなものなのでしょうか。従来型のワクチンとはどのように異なるのでしょうか。 気になるmRNAワクチンの特徴と安全性について調べてみました。 なお、あらかじめお断りしておきますが、筆者は医薬品の専門家ではありません。あくまで、素人が調べた結果を分かりやすく説明します。 mRNAワクチンって何? そもそもの問題。一体、「mRNAワクチン」って何なの?という疑問から解き明かさなくてはなりません。 「mRNAワクチン」は、「メッセンジャー・アール・エヌ・エー … [もっと読む...] about mRNAワクチンとは何か 安全性は?遺伝子情報を利用したワクチン
医学
「メタ認知」とは何か 分かりやすく、詳しく説明
脳の仕組みや、人の心理などについて学んでいると、「メタ認知」と呼ばれる概念を見かけることが多い。 最近では、一般的な記事などでも触れられることがあるようだ。 さて、この「メタ認知」、一体どういうものなのだろうか。 「メタ認知」の語源は英語の metacognition 最初に用語についてみていこう。 「メタ認知」という言葉は、metacognition という英語を日本語に訳したものだと考えられる。 cognition は一般に「認知」と訳される語だが、それに meta をそのままカタカナで「メタ」とつけた感じだ。 この … [もっと読む...] about 「メタ認知」とは何か 分かりやすく、詳しく説明
「前頭前皮質(前頭前野)」の役割や機能とは
脳に「前頭前皮質」という領域があるのをご存じだろうか。 この前頭前皮質、脳の前側、おでこの裏にある領域で、脳全体の4~5%を占めているに過ぎないのだが、我々を人間たらしめている機能、つまり人間の理性をつかさどる重要な役割を持つ。 「前頭前皮質」と「前頭前野」の違いとは ところで、「前頭前野」という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれないので、一応触れておこう。 「前頭前皮質」と「前頭前野」は呼び方が違うだけで、同じ領域を指す。 「前頭前皮質」は英語で何? 前頭前皮質は英語で prefrontal cortex という。 前頭前皮質の役割・機能 前頭前皮質は、計画したり、物事を考えたり、決断や選択をしたり、といった役割のほか、短期記憶や言語機能についても関りがある。 … [もっと読む...] about 「前頭前皮質(前頭前野)」の役割や機能とは
音が聞こえる仕組みとは 耳の構造と共に説明
世間には様々な情報が溢れている。 しかし、私たちは身近なことさえ知らないことが多い。 例えば、我々が聞いている「音」。この「音」を人間がどのようにして知覚しているのか知っている人は少ない。 今回は、音が聞こえるメカニズムを紹介しよう。 音波が鼓膜を振動 音は、多くの人が知っているように、空気(時には水)の振動で伝わる。これは音波と呼ばれるものだ。 それでは、その音波の振動を「音」として我々が知覚するまでに、どのような順序を経ているのだろうか。 まず、空気などを伝わってやってきた音波は、我々の耳に到達すると、外耳道を通って、鼓膜にぶつかる。 これにより、鼓膜が振動する。 ちなみに、鼓膜は日本語で「鼓の膜」と書くが、英語では eardrum … [もっと読む...] about 音が聞こえる仕組みとは 耳の構造と共に説明
異型輸血(ABO型不適合輸血)とは何か 主な原因と医療事故の事例
「異型輸血」とは、その名が示すように、「異なる型の血液が輸血される」ことを意味する。 滅多に起こることではないが、稀に発生し、患者などが死亡するなどしてニュースになることもある。 今回は、「異型輸血」について紹介しよう。 異型輸血とは 異なった血液型の血液を輸血することを「異型輸血」もしくは「ABO型不適合輸血」などと呼ぶ。 血液には、A型、B型、O型、AB型などがあるのは周知だが、これは「ABO式血液型」と呼ばれる血液の分類によるもので、数ある血液の分類の一つに過ぎない。 そして、異なる型の血液が混ざってしまうと、凝集や溶血が起こり、最悪の場合、死に至ることもある。 そのため、輸血をする場合には、血液型の判定が大切になるのである。 ちなみに、異型輸血が必ず死亡に繋がるわけではない。 「流れ … [もっと読む...] about 異型輸血(ABO型不適合輸血)とは何か 主な原因と医療事故の事例